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記録のために読んだ本の3行感想文を書くようにしようと思った矢先
3行じゃ無理かもというぐらい、心に響く本を見つけました。
先日NHKスペシャルでのドナルド・キーンさんの番組がちょうどあって、そちらはそちらでインタビューが見れてよかったですね。
自伝は番組内で語られてない興味深い出来事も多く読み応えありました。
ドナルドさんは戦中、捕虜の日記を読むことで日本に興味を持つようになって、その後東日本大震災の直後に日本国籍を取得するぐらいになっていったんですね。
当時ほかの外国人が母国へ帰っていく中、自分は日本人になりますという姿がとても印象的でした。
読み終わって、自分にとっての文学の価値、そして日記の価値が上がりました。
文学は世の中を変えることができる立派な学問なんだと。
そして文学として日記は日本人にとって非常に貴重なものだと。
ドナルドさんもおっしゃってますね。どんな文学よりも深く訴えたと・・・
私はドナルドさんが書いた「明治天皇を語る」からの流れで自伝に興味を持ったわけですけど・・・
明治天皇研究も取り巻く方々の日記を紐解いて書かれているわけで、そう思うと日記は大事な研究材料というのもわかりますね。
そして三島由紀夫と川端康成との交友の記述も大変興味深い。
お二人と身近だったドナルドさんの近辺のお話を総合すると・・・
やはりノーベル賞が2人の運命を変えた気がしてしまいます。
謎が解けた気がしました。
戦争での捕虜との体験。
日本語や日記の研究の仕方。
文豪との交流。
日本を愛する気持ち。
老いに対する気持ち。
私にとってどれも新鮮でした。
(ブログもこんなこと書いてもなあ。。。とかよく思うんですけど時代変われば物珍しいかもしれない?ちっぽけな日記でも大事にしようと思いました。笑)
ドナルドさんが日本文学を海外に紹介してくれたおかげで世界の人々へ日本文化へが浸透して、理解も深くなっていったことに感謝したいです。
93歳。
まだまだ元気で長生きしていただきたいです。
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